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謎解き書籍コラム Vol.5―書籍のタイトルを探し出せ!―

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謎解き書籍コラム Vol.5―書籍のタイトルを探し出せ!―

謎を解くと書籍のタイトルが出てきます。コラムを読む前に、ぜひチャレンジしてみてくださいね。(※解けなくても、スクロールするとヒントやコラムにたどり着けます)

ヒント書籍について

2017年 毎日出版文化賞特別賞 受賞

正解は…

バッタを倒しにアフリカへ 前野ウルド浩太郎『バッタを倒しにアフリカへ』
/光文社新書

バッタを倒しにアフリカへ

安定した職もなく不安にさいなまれていた昆虫学者が、一発逆転を狙いバッタ被害に苦しむアフリカのモーリタニアへ。勢いで飛び出したものの、これまで研究室で飼育実験ばかりしていたため右も左もわからない。その上、現地の言葉も分からない…。モーリタニアでの研究は苦労の連続どころか、もはや修羅の道。それでも“バッタ博士”こと前野ウルド浩太郎はバッタの大群を追い求めて突き進む。そう、すべては「バッタに食べられたい」という夢のために!

タイトル:バッタを倒しにアフリカへ
著者:前野ウルド浩太郎
発行所:光文社
価格:¥920+税

バッタ博士の滑稽で熱い生きざまをとくとご覧あれ!

”共感すること”は本の魅力の一つ。主人公、もしくは周りの登場人物の気持ちが分かると、どんどん本の世界に引きずり込まれてしまいます。しかし本書は、最初から最後まで共感できる部分が見当たりません。なにせ著者である前野ウルド浩太郎氏が昆虫学者を目指した理由は、「バッタに食べられたい」という子供の頃からの夢をかなえるためだというのですから、私たちには共感はおろか、理解すら難しいかもしれません。前野氏を取り巻く登場人物はどうかというと、彼をだまして給料を多くもらおうとする助手や、遅刻してもまったく意に介さないコックなど、これまた共感しにくい“クセ”の強い人物ばかりです。ではこの本に魅力がないのかというとそうではなく、とても魅力的で面白い。現地の言葉も話せない日本人がジェスチャーを武器に仲間をつくり、灼熱(しゃくねつ)の砂漠に挑むそのさまは、さながらよくできたロールプレイングゲームのよう。日本から送ってもらった荷物がネズミにかじられることもある。サソリに刺されて死にかけることもある。しかし、予想だにしない事が起きるところがノンフィクションの醍醐味(だいごみ)。物語の最後、前野氏は緑色の全身タイツに着替え、バッタの群れに身を投じます。そこで読者はふと気付くのです。いつの間にか彼の「バッタに食べられたい」という夢を応援している自分がいることに―。「事実は小説よりも奇なり」といいますが、前野ウルド浩太郎の生きざまこそ、まさに小説よりも奇妙で、滑稽で、そして感動的。作り話では味わえない興奮がここにあります。

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