MENU

OFF TIMES オフの時間

  • ホーム
  •   >  OFF TIMES -オフの時間-

歩く速さで旅しよう。登山とは違う“トレイル”とは―

「トレイル」とは元々、山や森の中などに踏みならされてできた、自然の道のことをいいます。日本語では、「登山道」「踏み跡」などを意味し、特に林道、自然散策路、車道などをつなぎ合わせた長い道のりのものを“ロングトレイル”と呼ぶこともあります。スペインの巡礼の道、ネパールのトレッキング街道、韓国のオレルと呼ばれる散策道など、世界各地に存在するロングトレイルは、多くのハイカーたちに親しまれています。

このように、歩いて旅をする、歩く速さで自然や地域の文化を味わう楽しさは、日本にも広まりつつあり、近年は日本各地のトレイルコースも整備され、頂上を目指す登山とはまた違った山のレジャーとして楽しむ人も増えてきました。

山や森の景色は、春の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色など季節の変化を楽しむことができますので、ぜひ、自然の風景を堪能しながら「トレイル」を楽しんでみてはいかがでしょうか?

トレイルの必須アイテム

登山よりも気軽にチャレンジできるトレイルですが、そこは自然の中。街中の散歩と環境が異なります。装備はしっかりと整えて臨みましょう!

<必須アイテム>

  • ・サイズの合ったトレッキングシューズ
  • ・背負いやすいザック
  • ・飲み水や食べ物
  • ・登山用の雨具(ジャケットとパンツに分かれたもの)
  • ・ヘッドライト(万が一トラブルなどが発生し、日没前にゴールできなかったときのため)

押さえておきたい!トレイルを楽しむポイント

【計画の立て方】

まずはチャレンジしてみたいトレイルコースについて、書籍や公式サイトを調べてみましょう。所要時間や歩くのに快適な季節を確認しながら計画を立てます。ゴールの予定時刻は、日没の2時間以上前に設定してください。天候が不安定な場合は、無理せず予定を変更しましょう。

また、地図や概念図を用意し、事前に調べた情報を頭に入れつつたどる道をシミレーションします。当日も持参し、現在地を確認しながら歩くようにしましょう。

【トレイルコースの歩き方】

トレイルコースは、舗装された道と違い、デコボコしていたり、木の根や石や岩があります。滑りやすい箇所もあるので、トレッキングシューズなど専用の靴を履き、周囲に気を配りながら歩きましょう。転がっている石はなるべく踏まないようにし、平らな箇所を見つけながら足を置いていきます。

つい早く歩いてしまいがちですが、ペースを乱したり、大股になると疲れやすくなるので、一定のペースで歩き続けるのがコツです。1時間に1回10分程度の休憩を取る…など、ルールを決めておくと歩きやすいですよ。ビューポイントで立ち止まったり、ランチでは長めに休んだりもしますが、全体の時間配分を決めておき、そこから外れないように気を付けましょう。

水分や食べ物は小まめに取るとよいです。所要時間が4時間程度なら1リットル以上、6時間程度であれば2リットルぐらいの水分を準備してください。途中に水場や売店があれば、補給することもできます。
歩き始める前と、歩き終わりにストレッチングをして体をほぐすと、疲れにくくなりますよ。

日本国内おすすめトレイルコース

関東(東京)~三頭山~

都心からもアクセスしやすい三頭山(みとうさん)の一番の魅力は、ブナと何種類ものカエデが豊富な森。木々が赤や黄色に染まる紅葉の季節は壮観です。また、芽吹きのころや真夏の緑が茂った季節も美しくてお勧め。山全体が「東京都檜原都民の森」として整備されており、山腹を巡るもの、滝を見物しつつ沢沿いを歩くもの、山頂を周遊するものなど1~5時間程度で巡れる複数のコースがあります。
森の中にある森林館には、三頭山や奥多摩の自然を紹介する展示があり、木材工芸センターや炭焼き小屋では体験教室もあります。

北海道~旭岳~

北海道のお勧めは道東にそびえる旭岳。高山ですが麓の温泉街からロープウエーで山頂駅まで登れば比較的、手軽に散策コースを楽しめることから、ハイカーにも人気があります。山麓にはビジターセンターもあり、必要な情報や注意点なども案内してもらえるでしょう。
6月下旬の雪解けと同時に短い夏が始まり、高山植物が一斉に咲いて、山は一気に鮮やかになります。また、日本一早い紅葉の地としても知られており、9月には紅葉を見ることができるのも魅力的。冬はスキー場になります。
高山なので、天候や気温の変化にはご注意ください。

九州(福岡)~三日月山と立花山~

九州にもたくさんのトレイルコースがありますが、福岡市郊外にある三日月山と立花山を結ぶコースは、山頂から玄界灘や博多湾、福岡市街などを見渡すことができます。立花城跡や特別天然記念物のクスノキ原生林など、歴史と豊かな自然を同時に楽しめることから、地元市民にも親しまれています。
標高は400m未満で四季折々、それぞれの姿を味わうことができ、元旦には山頂から初日の出を拝めるスポットとしても有名です。

ワンポイントアドバイス

里山のトレイルコースに慣れてきて、少し長いコースや高い山にチャレンジしてみたくなったら、なるべく日が長く、暖かい季節を選びましょう。夏の里山は蒸し暑くなるので、バスやロープウエーをうまく利用し、涼しい高原地帯や北アルプスのような山岳地帯に出掛けると、気持ちよくトレイルを楽しむことができます。高山植物や山々の連なる風景など、高い土地でしか味わうことのできないものも待っていますよ!

守るべきルール

ごみの持ち帰り

ごみは持ち帰ることが基本です。そのために、食べ物のパッケージをあらかじめ最低限の状態にして持っていくなど工夫することをおすすめします。

動物に餌を与えない

動物がいても、餌を与えてはいけません。また、むやみに刺激することも避けましょう。

植物を持ち帰らない

植物は持ち帰ってはいけません。コースから外れると、植物を踏みつけ傷めることになるので、必ずコース上を歩くようにしましょう。

トイレは決められたところで!

スタート地点や施設、山小屋、そのほかトイレが設置されているところがあるので、あらかじめ調べておき、そちらを利用しましょう。山の中のトイレは維持管理に費用が掛かるため、有料のところも多いです。前もって小銭を準備しましょう。

プロフィール
柏澄子(かしわすみこ)
登山全般や山岳地域に住む人々をテーマにしたフリーランスライター。
(一社)日本山岳ガイド協会認定登山ガイドステージⅡ。

Page Top